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日本キリスト教協議会(NCCJ)議長談話

 

「少女」の人生の傷はこれでは癒されない

1992年1月8日、日本軍「慰安婦」問題解決のための水曜デモがソウル日本大使館前で始まり、2011年12月14日、1000回を迎えるにあたり、「平和の碑」(少女像)がそこに建立された。

今も毎週、「慰安婦」被害女性たちを囲んで、若い女性や市民が集まり、被害女性たちが受けた人生の傷が癒され、問題が真実に解決されることを求めて、心からの叫びをあげ続けている。

2015年10月14日、韓国教会協議会の計らいで、私も矢萩新一副議長と共にこの集いに参加し、発言の機会を得たが、集う人々の真実の叫びに心を打たれた。

しかし目の前の日本大使館は門を固く閉ざし、全く応えようとしない。それはこの問題に対する日本政府の態度をそのまま表していた。

そして今、日韓両政府の合意によって進められようとしている「和解・癒し財団」に10億円支出することによって、この「少女像」の移転・撤去を迫っている。

しかもこの10億円は、被害女性一人ひとりの「要望」を調査して支給するのだという。そして「もうこれでこの問題は打ち切りにする」と言うのだ。

しかしこれで生涯苦しみ続けている被害女性たちの人生の傷が本当に癒されるだろうか。そして両国民の真実の和解が成るだろうか。

「合意」に反対する韓国の被害者、更にフィリピン、台湾、中国、インドネシア、東ティモール、朝鮮民主主義人民共和国、オランダなどの被害者の意志は全く無視されたままである。

現政府の「札束で相手の頬を打つ」手法がここにも表れている。「少女像」に込められた被害女性たちの人生の傷がこんな方法で癒されるはずがない。それどころか益々傷を深めることになるであろう。

「和解・癒し」を実現し、未来を志向したいのであれば、まず我国が犯した罪を認め、被害者に謝罪し、神と世界の前で悔い改めて、出直すことが必要である。

2016年8月31日

日本キリスト教協議会議

議長小橋孝一'ºø¹° ¸ÎÈù ¼Ò³à»ó'