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総会長挨拶

 

金性済牧師1908年に創立されたわが在日大韓基督教会(KCCJ)は、2013年に105周年を迎えました。また1934年に独自の憲法を持ち、独自に牧師を按手する組織教会として出発してから、今年で80年を迎えます。本国の長老教会と監理教会の合同支援によって出発したKCCJは、その成り立ちから現在に至るまで、合同教会(uniting church)の伝統を守っています。現在も9つの異なる教団で按手を受けた約100名の牧師たちが、日本伝道のために共に汗を流しています。 KCCJはまた、苦難の現場に立つ教会であり続けてきました。戦前・戦中には故郷を離れて宗主国に暮らす学生たちや労働者たちに福音を宣べ伝えながら、希望と慰めを与える心のよりどころとしての役割を果たしてきました。戦後は、何世代にもわたって「被差別者」として日本に生きることになった在日コリアンの立場によりそい、日本社会に正義と公平を求める声をあげることもありました。 さらにKCCJは、日本においてエキュメニカル運動の一翼を担う存在でもあります。 世界教会協議会 (WCC), アジアキリスト教協議会 (CCA), 世界改革派教会共同体(WCRC),日本キリスト教協議会(NCCJ)の会員として、教派・教義を越えた超教派的な対話と信仰/社会運動に参与する責任を果たしてきました。また世界の15の教団・団体と宣教協約を結び、人的・物的な協力体制を築いています。

異なる出自や信仰的な背景を持つ信仰者たちが、この日本の地に「寄留の民の祭壇」として置かれている小さな教会に集っている… これがKCCJという教団が持つ個性であり、豊かさだと信じます。私もまた、韓国から渡ってきて24年の歳月をこの教会に仕えてきた者として、自分もまたその個性と豊かさの一部であること恵みとして実感しています。そして、総信徒数5000人に満たない小さな器であっても、このKCCJもまた、神のみ心をこの地に成し遂げていくために必要な固有の使命を負った「神の民」の群れである、ということを引き続き証ししていきたいと思います。