2013年8月14日(水)~17日(土)、長野県白馬村 マウントヨーデルにて「第64回 全国青年夏期修養会」が行われました。
関東、中部、関西、西部の全国から41名の青年が集い、共に濃く恵みに満ちた三泊四日を過ごしました。例年に比べ参加者数は少なかったものの、初参加者が非常に多く、新たな若い世代の風を感じました。
今年度の主題は「連帯をもって」/副題「キリスト教を携えて「私」から「私たち」へ」です。
1日目は長野教会の崔和植牧師任による「貯水池のような青年になろう」という説教題のもと開会礼拝をもち、その後、金在源代表の発題を行いました。1人の青年の半生とその中でぶつかった問題、在日としていきる上での矛盾、信仰とは教会とは何だろうかという疑問、その思いを語ってくれました。
2日目は全協50周年特別企画として、全協OBの金秀男氏、梁陽日氏、金相勲氏を講師に迎えて「全協50年の歩み」をリレートーク形式で話して頂きました。全協がこれまで取り組んできた指紋押捺反対運動や同性愛者差別問題、強制連行の歴史を学びました。難しい内容ながらも真摯に耳を傾ける青年の姿が印象的で、その後の分団ワークでも活発な意見交換が行われていました。その後は全協50周年の節目を迎えるに当たり「10年後の教会を考える」ことで現在の教会の10年後にも残っていて欲しい部分と、こういう教会になって欲しい、という希望をチームごとに話し合い、自分にとって教会がどのような存在であるのかを考える機会を持つことができました。夜はパリロ礼拝を行い、戦争で傷ついた韓国・朝鮮の人々をおぼえて祈るとともに、一世のハルモニを追ったドキュメンタリーと三世の青年が在日としてのアイデンティティを模索する映画を鑑賞しました。
3日目は、尹善博牧師任による聖書プログラム~聖書を語ろう!~を行いました。夜は夏修恒例のスタンツ発表があり、この3日間の中で学び感じたものを形にして表現しました。どの分団も見応えのあるものばかりで青年たちがよき交わりの中で意見交換を充分に行うことができていたのだと感じるものでした。最終日は夏修の振り返りを全体で行い、お別れ会として二人一組になって言葉を掛け合ったのですが、涙を流して別れを惜しむ青年たちの姿が印象的でした。
最後は京都教会の林明基牧師任による「キリスト者として日本で生きる」というメッセージをもって閉会礼拝を行いました。各地方にそれぞれ帰るその時まで、別れを惜しみ、再会の約束をしてそれぞれの帰途につきました。青年同士が語り合い共有し合う四日間は本当に濃密で、充実したものとなりました。全国の信徒の皆様、牧師任からの祈りとご支援によって夏修を開催することができたことに深く感謝して、報告とさせていただきます。報告者:朱美和