<関西地方会>第2回関西サンクスフェスティバル
祈りと希望と喜びにあふれ
11月6日(主)午後3時から、関西地方会青年部・女性部・壮年部共催により、第2回関西サンクスフェスティバル(관서지방감사축제)が、大阪北部教会にて開催され、14教会から114名が参加した。サンクスフェスティバルは、次世代への信仰継承が課題と叫ばれているなか、信徒同士が楽しく集うことによって絆を深めたいとの願いを込め、地方会女性部から壮年部、青年部に提案したことに始まる。第1回の2009年は、壮年部と女性部の共催であったが、今回は3部共催が実現した。
第1部は礼拝、第2部は、 コリアNGOセンター事務局長、金光敏氏による「東日本大震災と子ども、少数者」というテーマで講演があった。同氏は、民族教育の分野から積極的な発言をしており、東日本大震災に鑑み、朝日新聞社「ニッポン前へ委員会」が募った提言論文に応募し、「人こそ最大の資源」で優秀賞を受けた。阪神淡路大震災の時に、神戸に韓国・朝鮮人、ベトナム人の集住地域があり、日本において多民族共生という考え方が認識されるようになった。今回の震災では、韓国・朝鮮人のほか中国人や、フィリッピン人、タイ人なども多く被災しており、彼らはかつての在日韓国朝鮮人同様、不安定な生活と過酷な労働環境で働いているという。
在日大韓基督教会が、ネットワークを生かして、災害発生時に被災者を助け収容する施設として機能できればと提案された。災害は誰にも区別も無く襲いかかる。その時、私たちの教会に受け入れ態勢があるかという視点を考えさせられた。
第3部は音楽会で、京都教会金仁姫勧士の創作舞踊には「祈り」が、関西連合青年会役員たちによるゴスペルには「希望」が、北部教会女性会の讃美には「喜び」があふれ、会場は心がひとつになって盛り上がった。第4部は、各教会女性会持ち寄りのケーキや餅、サンドウイッチ、김밥などが準備され、秋の収穫感謝とともになごやかな交流のひとときを持った。
来年度は壮年部が主管することになった。互いに連携を深め、孤立しがちな教会や青年たちと共に集い、喜び、主に感謝する祝祭として受け継がれるよう祈りたい。
(報告:林芳子長老、関西地方会女性部部員)