「マイノリティ国際会議」の準備が進行中
WCCおよび海外教団の支援を取りつけ
11月に開かれる第三回「マイノリティ問題と宣教」国際会議の準備が進行中である。
1月12〜13日、金性済副総会長(名古屋教会)と許伯基幹事は、「マイノリティ国際会議」の準備会合のために、ジュネーブにある世界教会協議会(WCC)のボッセーエキュメニカル研究所を訪れた。世界宣教と伝道委員会(CWME)のディレクターであるクム・ジュソプ牧師や、アジア担当幹事のキム・ドンソン牧師、合同世界宣教局(CGMB)のディナバンドゥ・マランチャ牧師、そしてかつて宣教師として本総会に派遣されていたカナダ長老教会のロン・ウォレス牧師がこの準備会合のためにジュネーブに集合した。
そしてKCCJ側の準備委員会が作成したプランを微に入り細にわたって検討し、大幅な修正案を作成した。WCC側はこのマイノリティ会議を「支援すべき重要な会議」と位置づけ、全面的な協力を約束した。この修正案は日本に持ち帰られた後、微調整を経て、正式なプランとして2月16日の第1回実行委員会(KCCJ内部の準備委員の他、日本基督教団、日本キリスト教会、日本NCC,日本バプテスト同盟、日本聖公会などから派遣された実行委員による委員会)に受け入れられた。
これに先だって、1月26日より2月6日まで、金柄鎬総幹事と許伯基幹事による北米教会訪問があった。これは北米諸教会のアジア・太平洋地域の宣教局担当者によるアジア太平洋フォーラム(APF)という会合に、KCCJが日本基督教団と日本NCCと共に招かれることによって実現したものである。
フォーラム参加前に、一行はまずトロントに向かい、カナダ合同教会・カナダ長老教会との会合を持った。その後ニューヨークに渡って、合同メソジスト教会世界宣教部(GBGM)を訪問。29日〜30日の日程で開かれたAPFに参加し、北米の諸教団と共に、日本における宣教課題を共有する機会を持った。その後一行はニュージャージーでアメリカ改革派教会(RCA)との会合を持った後、インディアナポリスでディサイプル教会(Christian Church/Disciples of Christ)の本部を訪問、続いてクリーブランドのアメリカ合同教会(United Church of Christ)本部、さらにルイビルのアメリカ長老教会(PCUSA)本部を訪れて、各地で会合を持った。
印象的であったのは、どの地のどの教団によっても、私たち一行は非常に歓迎され、歓待を受けたということである。在日大韓基督教会は小さな教団であるが、先輩たちのエキュメニカルな関係作りにおける努力によって、北米において知られ、パートナーとして敬われている。
もう一つは「弱く小さな働きであっても、意義ある宣教的取り組みであるならば、必ずその働きは支えられる」という実感である。
ヘイトスピーチと人種差別、そしてマイノリティの権利をテーマとするこの国際会議の企画は、どの会合においても、どの教団によっても、非常に高い関心を持って受け入れられた。
KCCJのマイノリティ教会としての特性と、その社会的な宣教課題への取り組みこそが、この小さな教団に世界の教会の目を向けさせ、連帯させる武器である。各教団の歓待に対する感謝、KCCJの先輩方に対する感謝と共に得た悟りであった。
(報告:許伯基)