総幹事報告;
東京教会において「在日大韓基督教会総会脱会の署名願い」の文書が2010.10.3の主日礼拝の場で配布されたという報告を、10月3日の第二部・三部礼拝に出席していた総幹事より受けた、総会長崔栄信牧師は、第50回総会期第7回任員会(2010.10.5.11時、神戸教会)を召集しました。
10月5日11時、神戸教会にて集まった任員は、次のように、第50回総会期任員会の方向性を決め、10月5日の夜にでも、副総会長金武士牧師と総幹事洪性完牧師が金海圭牧師に会い、その内容を伝えて事態解決へ踏み出すことにした。金海圭牧師と長老の方々が応じるならば、総会長崔栄信牧師が東京教会に赴き、正式に総会任員会の決意を伝えることにしました。
ー 次 ー
1.第50回総会期任員会は、神学考試委員会と相談して、金海奎牧師が11月24日川崎教会における宣教師考試の再試の場において考試が受けられるようにする。そのことが実行できるため、総会の任員会が全力をあげて関東地方会を説得し、人事部会に再上程して宣教師加入をはかる。
※ 在日大韓基督教会の出発点である東京教会の脱会という事態が起こってしまうと、日本のキリスト教界に与える動揺や影響は甚だしく、さらには在日大韓基督教会の崩壊につながりかねないだけではなく、また在日に福音をのべ伝えるという一世の親たちから受け継いできた、伝道使命を放棄するものと受け止められざるを得ない故、超法規的な処置を余儀なくされていると、総会任員会は判断しました。
経過報告
1)2010年10月5日(火)午後8時40分頃、東京教会堂会室にて副総会長金武士牧師と総幹事洪性完牧師は、金海奎牧師、村上春城長老・呉大裼長老、崔聖植執事らに会い、上記の、任員会の決意がどう実行できるようにするかを伝えました。しかしながら、金海奎牧師と村上春城長老は「すでに脱会は決まったので、自分たちの力では、事態を元に戻すことは困難だ」と答えました。
2)2010年10月6日(水)午後8時過ぎ、総会長・副総会長、総幹事の3人が、金海奎牧師の取り計らいによって、牧師室にて村上春城長老・鄭鍾実名誉長老の3人に会いました。
その後、全三郎長老以外のすべての長老と鄭鍾実名誉長老、そして金海奎牧師と、総会長・副総会長、総幹事との会合がもたれました。
「もう遅い。今更何を言うのか」と言われながらも、第50回総会期第7回任員会(10月5日午前11時、神戸教会)の方向性は、もっとも新しい決定であり、それゆえ、その日以前の、関東地方会のどのような言動をも変えられるように、任員会の威信にかけて説得していくと伝えました。再三話したにもかかわらず、「もはや事態収拾はできない、投票は終わったから」と言われました。3日(主日)に行われたのは、投票ではなく署名集めではなかったのか、と問いましたが、明確な返事はありませんでした。
しかし、その場では、総会任員会の決意内容の詳細を伝え、また聴いていただくというよりは、関東地方会による臨時堂会長選定の違法性や東京教会の堂会召集を東京希望キリスト教会にて開くという知らせが届いたことへの反応、の対応に追われた感じがありました。
さらに、登記所に行ってみたら、すでに黃貞順牧師の、東京教会の代表役員代務者申請が受け付けられていたと、呉大錫長老の報告もありました。こんな状況で、信頼できるかという声の前には、申す言葉もありませんでした(10月4日、関東地方会によって臨時堂会長黃貞順牧師の、代表役員代務者申請が行われていた)。
それは、主日の二部・三部礼拝後、黃貞順牧師が堂会書記の村上春樹長老に(すでに知らせてあった)堂会のことを確認すると、村上長老から、すでに脱会したから臨時堂会長は要らないと言われた結果行われたことでした。総幹事も、そばでそのことを聞いていました。
関東地方会からは、「黃貞順牧師から報告を受け、総会の財産を守るための処置を取らざるを得なかった」と聞いており、総幹事も承知していたのでした。なぜならば、東京教会の財産は、在日大韓基督教会の財産でもあるからです。信仰の先輩たちが守り続けてきた、在日大韓基督教会の「信仰の遺産」故の、防御の手段でもあったと理解しております。しかしながら、東京教会の方では誤解するかも知れませんが、包括法人在日大韓基督教会の名義で登録してある個教会の財産を、総会が自分のものとしたことは一度もありません。
そういう、月曜日10月4日のことをも聞いていた総会の任員会は、次の日(10月5日・火)、第7回総会任員会を開いて方向性を決意したのです。それは、金海奎牧師に関わるあらゆる関東地方会や人事部会の決定をも、元に戻すことができるように、総会任員会が解決を目指し、説得していくための、覚悟でした。
総会任員会が、全三郎長老以外のすべての長老と鄭鍾実名誉長老、そして金海奎牧師と、総会長・副総会長、総幹事との会合において伝えたかった真意は、東京教会と関東地方会との和解にあったのです。
残念ながら、10月6日水曜礼拝後の会合では、「すでに東京教会の脱会は決まったので、総会任員会の提案には、NOということです。だから、帰ってください」という発言すらありました。
第50回総会期の総会任員会は、東京教会の金海奎牧師と長老の方々に、一つの和解案を示したのです。
主のみ声が聞こえてくることを、静かにして、東京教会も地方会も、また総会任員会をも、待っていたいと思います。
また、総会人事部会の対処について様々な意見が聞こえたりします。
「伝道師・牧師考試及び宣教師加入考試」の行われる直前に人事部会が集まる故に、十分な時間がとれないばかりか、せっかく大阪まで来たのに、考試も受けさせずに返すとはもってのほか、という怒りの声もあることは承知しております。
こういう事態に対し、これからは不備のない、適切な対応ができるよう、総会憲法や規則の修正などをも視野に入れて、第50回総会期第3回常任委員会(2010.9.28大阪KCC)は、憲法委員会に付託し、人事部会の設置・運営などについて、常任委員会や第51回定期総会に提案してもらえることを決議したのです。
関東地方会の、協力のことを、よろしくお願いします。
関東地方会は、10月10日(日)午後7時30分〜、東京希望キリスト教会(東京日暮里教会と東京多摩キリスト教会の合併によって一緒になった教会の名称)において任職員会を開き、次のように決議しました。
ー 次 ー
金海奎牧師の、宣教師加入及び請聘に関わる諸問題は、第50回総会期任員会に一任する。
上記のような、関東地方会の決議を受け、在日大韓基督教会の総会は、第50回総会期第3回人事部会及び臨時常任委員会を、2010年10月19日(火)大阪KCCにて開くことになりした。