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전국교회 여성연합회

愛するとき民族差別のない平和が創られる 「特別寄稿」

掲載日 : [16-02-21]   照会数 : 22215




愛するとき民族差別のない平和が創られる 「特別寄稿」
 
  「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛しなさい」(マタイによる福音書19:19)
 
―「文化センター・アリラン」の建設に、ご協力ください-
日韓、日朝の和解と交流のために

宋富子名誉長老(川崎教会、文化センター・アリラン副理事長)

知った者の責任は知らせること(高麗博物館開館)
私は、在日コリアン2世で、4人の子供の母(現在75才)です。31才に、キリスト教の信仰を持つまでは、小さい頃から学校では「チョ-セン人」といじめられました。それで、自分の命を呪い、自殺未遂ばかりを繰り返していました。その時は、日本の国籍を取って、日本人になることが夢でした。
しかし、末子の長男を桜本保育園に入園させ、父母会において、当時、園長であり川崎教会の牧師であった故李仁夏牧師から「自分を愛する、隣人を愛する」というメッセージを聞きました。その時、自分を愛する意味で、民族名を名乗ることを初めて聞き、激しい衝撃を受けました。自分の無知を知り、愕然としました。その翌日から聖書を学び、すべての価値観が変わり、家にあった宝石と日本の着物を処分して、歴史の本を買いました。そして、民族差別撤廃運動に関わりました。李牧師からの力強い説教に、魂が震え、人間の尊厳と誇りを取り戻しました。日本名は奴隷名だと知り、表札をゴミ箱に棄てました。
私は、神様に創られた神の子なのです。オモニ、アボジに愛された愛の子なのです。命があることに感謝です。人間は、自分の力で人生を選択することができるのです。命は有限ですが、可能性は無限です。「命に乾杯!」です。
生まれて初めて、祖国と日本の歴史を知り、泣きました。知った者の責任は、知らせることです。日本には、真実の歴史を伝える「歴史館」が皆無なのを知り、驚きました。そして、文部科学省とは、一人では闘えないことを祈りの中で気づきました。市民が協力して、ともに建設すれば良いのです。心臓が潰れるほどの勇気が要りました。それで、「一人芝居」という舞台を通して、日本で初めて、「戦争記念館を建設しましょう!」と訴えました。その結果、一年間115万円の会場募金が集まり、市民から大きな愛を躰で受けました。
1991年ある日、新聞に大きく掲載された在日同胞女性の投稿を機に、東京都稲城市に、同胞と市民による歴史館である「高麗博物館を作る会」が結成されました。その中心は、日本基督教団の東海林勤牧師と同胞と市民でした。
私は、疲れていたのですが「天の助け」だと考え、預かっていた会場募金全額を寄付しました。さらに、役員を引き受け、舞台を通して募金を訴えました。その結果、3年間で600万円が集まりました。スタッフ一同は活力に溢れ、歴史パネルを製作・展示しました。さらに、歴史の本も出版することができました(『市民がつくる日本コリア交流の歴史』、明石書店)。
さらに、2001年に歴史館は開館し、私は6年間初代館長を務めました。日本では、初めての開館です。それで、「愛するとき、奇跡は創られる」ことを躰で体験しました。一人芝居は、1回の舞台でも命を削るほど疲れますので、現在は、講演だけを行っています。
 
祖国、韓国では 
私の祖国である韓国は、1973年11月5日、独裁政権に抗う咸錫憲牧師をはじめ、キリスト者の心が一つになって、他の宗教者と知識人と共に「時局宣言」を発表し、市民による民主化闘争が、命がけで行われていました。その結果、多くの命が犠牲になりました。しかし1987年、アジアで初めて「市民による民主化」を成し遂げ、「大統領直接選挙」と「言論の自由」を勝ち取りました。さらに、日本にはない、三つの民主的権利を保障する法律ができました。1.国家人権委員会(2001年)、2.在韓外国人処遇基本法(2007年)、3.外国人地方選挙権付与(2006年、永住権を持つ日本人50名も投票)。
2000年には、植民地時代に強制連行された人々に対する償いと保障の「日帝強占下強制動員被害真相究明委員会」が発足され、22万人が名乗り出ました。
国家が犯した「済州島4・3事件」、「光州民衆抗争」による被害について、大統領が現地で謝罪し、被害者の名誉回復がなされ、記念館が建設されました。咸錫憲牧師は、数回来日されました。川崎教会では、決まって水色の民族衣装を着て、左手の拳を上げて、「真実は抵抗するものだ!逆らいつつ進む。抗議することをしない民族は滅びる」と説教されました。私はその全身から絞り出す言葉で躰中の血が燃え、魂が揺さぶられ、根を下ろし、韓国の民衆の正義に共鳴しました。
 
いま、日本では
戦後、日本には約240万人位の在日コリアンが居住していました。いかし、日本の敗戦で、植民地支配から解放され、大半が帰国しました。それで、さまざまな事情で、約65万人位が日本に残り、現在は5世の時代を迎えました。しかし日本政府は、一貫して植民地時代の同化政策を行い、排外思想で徹底し、コリアンの人権を軽視、蹂躙しています。
さらに、民主主義と言われる時代に、民族学校の女生徒のチマチョゴリが電車の中の切られたことから、制服が廃止され、校内だけでの着用となりました。高校無償化も朝鮮学校だけが排除されています。
このような差別から逃れようと在日コリアンの「帰化」が増えています。現在の在日コリアンは、約39万人です。近年、韓国からの居住者は約20万人で、あわせて約60万人位です。しかし、歴史を学んでいないので、90%位が当然のように日本名を使っております。しかも、毎年1万人のコリアンが、日本名で日本国籍を取得しています。
そして、その子どもたちは出自を隠して就職します。職場では、出自がばれないか、びくびくして生きています。私の甥や姪も皆そうなのです。このような日本社会は、健康な社会ではありません。病んでいます。
2012年、安倍政権は「教育基本法」を改正しました。現在、日本は過去に犯した侵略戦争を正当化・美化・歪曲した育鵬社の教科書を採用する率が高まっています。教育の破壊です。あるがままの人格を尊重し、尊敬する人間教育こそが真の教育です。
そして、大阪市民の誇りである「大阪人権博物館」の展示は有名ですが、大阪府の圧力によって潰されようとしています。また、ピース大阪(大阪国際平和センター)のパネルから「強制連行・日本軍慰安婦」の文字は消され、書き換えられました。
さらに、「群馬の森公園」(群馬県立)にある朝鮮人強制連行「慰霊碑」は、善良な市民が過去の歴史を忘れないため、また祖国を涙で離れ、異国の地である日本で無念に亡くなった命を弔うため建立されたものですが、群馬県が撤去を迫ったため、その不当性を裁判で争っています。
現在は、ヘイトスピーチをまき散らす団体が警察に守られ、「朝鮮人・韓国人を殺せ!」とわめき散らしながらデモをしています。この人々も日本と韓国・朝鮮の歴史を知ると、人間の良心に目覚めて魂が清められますでしょう。なお、国会では、違憲である「戦争3法」が多くの人々の反対の声にも関わらず成立してしまいました。
私たちキリスト者は、命を守り尊ぶ「平和を創りなさい」というメッセージを神様から授かっています。悪が蔓延するこの時代にこそ、神の愛をもって悪を非暴力で正さなければならないと祈ります。そのため、神様は私たち一人一人を選んでくださいました。
 
祖国である韓国からも尊い宣教の使命をもって、来日してくださった教役者が、全国の教会を担っておられます。心から感謝いたします。神様の人間への愛は無限です。在日韓国人を伝道し、救いに導くために、来日されました牧師と信徒たち。どうか在日同胞を愛して下さい!その始めとして、在日の歴史を知ってください!在日一世のオモニ、アボジは大変な苦難の中でも逞しく生き抜き、2世に教育を受けさせました。
牧師、信徒たち!連綿と続く日本社会の同化圧力と差別と偏見の中で生きる同胞に、どうか祖国の歴史・文化・誇りを伝え吹き込んでください。牧師たちの日本での尊い宣教の使命は、在日同胞の宣教にあると信じています。
私たちが愛する日本の社会は、尊い命が破壊されています。命を破壊する教育や社会の現実から脱皮するためにも、「文化センター・アリアン」が必要です。なお、日本・韓国・朝鮮の真実の歴史を伝えるためにも「アリラン通信」と書籍は、絶対に必要です。
 
アリランのこれまでの歩み
私は、8年前から「アリラン」で奉仕して来ました。土木建築会社の社長だった初代理事長である故朴載日先生は、姜徳相館長(滋賀県立大学名誉教授)との出会いで、初めて歴史を知りました。姜先生は43才の時に自己を回復され、民族名を名乗られました。朴先生は、在日同胞子弟の未来のために私財を投げ打って、1992年、埼玉県川口市の自宅を改造し、大きく開館したものの、7年前に召天されました。
朴先生の召天後は、歴史館の運営が本当に困難でした。その中で、姜先生が同胞に呼びかけ、新しい理事長をはじめ、日本人の理事も加えて再出発しました。その結果、在日が中心となり、市民と共に運営する、日本で初めての私設図書館ができました。それで、2009年、新宿区の大久保にある8階ビル(56坪)のフロアに移転しました。
現在は、5万5千冊を所蔵しています。今、日本で最も必要な日本と韓国・朝鮮関連の近現代史が中心です。しかし、新宿の歴史館は狭いため、約5千冊だけを開架しております。残りの5万冊は、埼玉県三郷市の倉庫で、司書ボランティアの協力を得て、目録作成の作業が進んでおります。目録が完成すると韓国や日本の企業に募金に回れますので、急いでいます。そして、梶村秀樹の運動史資料、田川孝三文庫、姜在彦文庫等、多くの寄贈等の委託蔵書は、質量とも国内最高との評価を受けています。
現在「アリラン」は、図書の閲覧だけでなく、毎月1回の歴史連続講座、姜徳相館長による週1回の「姜ゼミ」(近現代韓日関係史)、差別と暴力を考える会、ビデオ上映会、ハングルで絵本を読む会など、多くの市民の参加を得て活動しています。自由に話せる談話室もあります。なお、常勤の事務局員は、在日です。
 
アリランの目的
 このような「アリラン」の目的は、在日コリアンが真実の歴史を学んで自己を回復し、ありのままの自分を愛することです。そして、在日コリアンと日本人が出会い、ともに学び、交流しながら信頼関係を築き、民族差別のない「平和で平等な社会」を築くことにあります。親子や友人と一緒に楽しく話し、出会いながら学べる場なのです。
そして「アリラン」は、日本の歴史教育に欠けているところを補充する最も大切な場でもあり、中学・高校・大学のゼミの実習の場でもあります。特に、最近厳しい状況にある日韓・日朝関係を和解に導き、自由な交流を実現するためにも、大事なセンタ-です。
 
将来の計画と夢
私たちの夢は、すべての書籍と資料がどなたにも利用できるように図書館を完成することです。蔵書、史料が一堂に開架できる大きい図書館の建設を目標にしています。2階建ての延べ床面積100坪で、予算は2億円を見込んでおります。また、図書館の中に歴史館も併設します。古代から近代までを人物写真パネルで伝えます。小学生と中学生が来館しても、1時間で2千年の朝鮮半島の歴史と日本の歴史が理解できるようにします。ご期待ください。
 
日本の平和を創り出すアリラン図書館
「アリラン」は、すべて会員の会費と寄付金で運営しています。会員の加入は、正会員・賛助会員ともに1年間1万円(1日28円)の拠出をしています。正会員は、総会出席の義務が生じますので、お忙しい方や遠方の方々には賛助会員をお勧めしております。
新宿へ移転する時には、50人の会員だったので心配でしたが、多くの方々のご協力により、現在は500名以上が会員になりました。本当に感謝です。しかし、「アリラン」を新設するためには、さらに多くの会員拡大が必要です。
日本人・韓国人を含めた全国のキリスト教者は、約100万人位です。その約1%、すなわち1万人の会員を目標にしています。そのため、私は、会員加入を訴えるために、各教会の牧師・司祭・神父さまに、講演の依頼をお願いしています。
昨年は、日本キリスト教会栃木教会での「8・15平和集会」で講演しました。講演後、人権委員を担われている中家盾牧師や長老・信徒の方も共鳴してくださいました。以後、毎月一回は礼拝に出席し、ディアコニア(奉仕)会で、歴史を語りました。5回に渡る交流を重ねる中で、2016年1月に栃木教会で開催された信徒総会で、「アリラン」の会員加入を支援することが建議案として承認され、担当者がまとめてくださると聞きました。
私は、天にも昇るほど感謝でした。「涙で種を蒔く者は、喜びの歌をもって刈り取る」。このみ言葉が心に蘇りました。このことは、日本の教会と在日韓国人教会の歴史でも初めてで、画期的な出来事でした。まさに、栃木教会の信徒の愛が実を結び、隣り人の在日コリアンを心から兄弟姉妹として受け容れ、愛してくださったのです。
これからも、このようにして、教会から教会へ広がり繋がります。教会の土台、地の基が揺り動き、教会の信徒は目覚め、初めて自分の国の加害の歴史を知ることができ、市民意識が高まりますでしょう。
キリスト者は、イエス様からの「平和を創る者となりなさい」という御言葉を魂で理解し、悔い改め、過去の侵略戦争の罪責を、言葉ではなく、行いをもって示してくださるようになると信じます。
1日28円です。1年で1万円の会費ですが、会員が1万人から2万人、さらに10万人に心が繋がれると、何と1年で10億円です。全国の都道府県で、キリスト者の献金と智恵とご協力によって、「アリラン」の図書館が建設できるのです。
教会の皆様!お金の使い方でその人の信仰が分かるとも言われています。家計に、少しでも余裕のある方は、毎月の維持会員になって、助けてください。
私は、アリランを担っているため、預金はゼロ円です。まさに命がけの毎日ですが、神様から与えられた使命に感謝しています。
キリスト者の皆さん!私たちが本気で日本の国を愛するとき、「民族差別のない平和と正義」が創られると信じています。みんなで、日本に一つしかない「アリラン」を大きく建設しましょう。神の愛、皆様の広くて深い愛を信じ、協力をお願い申し上げます。感謝申しあげます。
会員には、年2回「アリラン通信」(5月、11月)を送付いたします。
 
2016年2月21日
 
NPO法人文化センター・アリラン
理事長 金容斗(若葉眼科病院会長)
                                  館  長 姜徳相(滋賀県立大学名誉教授)

・住  所:169-0072 東京都新宿区大久保1-12-1 第二韓国広場ビル8階
電話 03-5272-5141、FAX 03-3232-0090
Mail   info@arirang.or.jp
・会  費:賛助会員:1万円、正会員:1万円、
毎月の維持会員:一口各3千円、5千円、1万円
・休  館:月曜、火曜
・郵便振替:00160-9-651648
特定非営利活動法人文化センター・アリラン


〒169-0051 東京都新宿区西早稲田2-3-18-55
TEL: 03-3202-5398、FAX: 03-3202-4977
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