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感謝の百年、希望の百年。すべての事について、感謝しなさい。(テサⅠ5:18)


宣教委員会

総会被災支援ボランティア報告

掲載日 : [11-08-08]   照会数 : 9818

総会被災支援ボランティア報告
第6次の派遣を無事に終了
 
東日本大震災対策4者協議会(総会大震災対策委員会、関東地方会大震災対策委員会、全国教会女性連合会、青年会全国協議会)の決定によりイースター直後の4月25日より始まった在日大韓被災支援ボランティアチームの活動は、これまで6回の派遣(1回につき5泊6日、4日の作業日程)に、のべ50人ほどの参加者を現地に送ってきた。ボランティアチームはいわきチーム(リーダー:韓在文牧師/水戸伝道所)と仙台チーム(リーダー:許伯基牧師/つくば東京教会)の2チームに分かれ、それぞれ現地のニーズに沿った活動を行っている。東北では現在でも、近代史上最悪の津波被害から復旧するための様々な努力が日本国内外のキリスト者たちの協力のもと行われているが、われわれ在日大韓基督教会のボランティアチームのはたらきも、教派を超えた共同の取り組みの一環として、小さな力ではあるがその一端を担っている。

いわきチームは、いわき市社会福祉協議会のボランティア募集に応じる形で、被災地域の家屋や市街地復旧作業に携わっている。韓在文牧師の指揮のもと進められてきた活動は、復旧作業から支援物資の受け入れや配送まで、多岐にわたっている。周知の通り、福島県いわき市は福島第一原発から近く、放射能汚染が心配される地域であるが、そのようなリスクを押して参加した李聖雨牧師(武庫川教会)、梁榮友牧師(岡山教会)、金鍾権牧師(明石教会)、金聖泰伝道師(武庫川教会)をはじめとする西部地方の教役者・信徒有志によって支えられてきた。またリーダーである韓在文牧師は、自身の伝道所が地震によって半壊するという危機の中でも、その時々の状況に臨機応変に対応しながら支援活動に奔走している。

仙台チームは、宮城地域の超教派的な被災支援活動のリーダーシップを取る東北ヘルプ(仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク/代表:吉田隆牧師)との連携のもと、日本キリスト改革派東仙台教会チームの指揮する東松島市東名地区にて、家屋の復旧作業に当たっている。これまで朱文洪牧師(総会社会委員長/小倉教会)、金必順牧師(全国女性会総務)、金貞子長老(全国女性会副会長)、金耿昊青年(全協代表委員)をはじめとする在日大韓内部の参加者の他に、他教派や韓国NGO、他宗教(ユダヤ教)からの参加者があるなど、仙台チームのはたらきは超教派、超宗教的な様相を帯びている。現地では、多教派の教会や欧米の宣教団体、キリスト教系NGOなどと共に祈り、汗を流すことによって一つのはたらきをなす、という実に貴い体験を与えられている。また同じ地域で継続して活動を続けることによって、被災された方々との間に「顔の見える」交流関係が生まれている。第3回派遣では品川教会の炊き出しチームと合流して南三陸町の避難所を訪れ、支援物資を提供する機会に恵まれた。第4回派遣では、関東地方会の牧師有志による視察・慰問を受けた。

10月初旬まで10回が予定されている被災支援ボランティアも、すでに半分以上を消化した。これまで大きな事故や怪我もなく活動を続けてこられたことは、まさに主の恵み以外のなにものでもないだろう。惜しむらくは「助けを必要とする隣人のために汗を流す」この活動が「生きたキリストを証しする」貴い機会である、ということが、在日大韓の教役者・信徒たちに広く認識されていないことである。残り4回のボランティア派遣に、より多く在日大韓の人々が集められ、この貴い体験を分かち合うことが出来ることを祈りつつ、被災支援ボランティア活動の報告を終えたい。(報告:許伯基)


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