西新井教会、郡山へ炊き出し奉仕
従来、関東地方会社会部が毎月、被災地への炊き出し奉仕を各教会につのり行なってきたが、8月は西新井教会が単独で奉仕することになった。しかし、初めてのことでもあり、郡山伝道所の協力をえて実現することができた。また、総会の社会委員会から交通費を補助していただいたことも感謝である。8月1日(水)に車三台のワゴン車で出発し、福島県郡山市にある富岡町緑ヶ丘応急仮設住宅をめざし、現地で郡山伝道所(朴正根牧師)と待ち合わせた。車両のうち一台は東京源泉教会の張慶泰牧師が快く奉仕に参加し、同行してくれた。仮設住宅は50世帯ほどの中規模である。早速、自治会長である北崎一六さんや富岡町生活復興支援センターの吉田昌子さんにあいさつをし、奉仕にとりかかった。教会が昼食として準備したのは「冷麺」「お餅」であるが、冷麺の中にはすいかを大きく切って入れ、とてもおいしいと評判であった。夏の暑い日差しのなかであったが、テントを建てて手際よく女性会のメンバーたちが汗をかきながら準備をした甲斐があった。120食以上を準備したが、余るものはなく、すべて提供することができた。
寄り合い広場でとして解放している住宅の中で奉仕者たちも一緒に冷麺を食べながら、富岡町から非難して来ている人々を交わる時間もあった。福島第一原発の付近にある町だが、放射能の影響で家に戻れずにいる人々である。少しでもねぎらおうと、教会の青年たちによる讃美、郡山伝道所の姉妹たちによる韓国舞踊を披露することもできた。短い交流時間ではあったが、またの再会を約束しながら名残惜しみつつ、帰路についた。奉仕した女性会のメンバー13名全員がむしろ励まされ恵みをいただいた、よき一日であった。
(西新井教会:韓聖炫牧師)