1951年8月、在日大韓基督教名古屋教会が母体となって開設された永信幼稚園が1973年9月、社会福祉法人 永信会 永信保育園(定員60名)として認可を受け早くも来年は40年を迎えることとなった。
名古屋駅より徒歩7分の距離のオヒィスビルに囲まれた位置にあり昼間の人口が60000人に対して夜間2000人となる特異な地域とはいえ、地域住民のみに留まらず名古屋市全区域の人々に利用されている保育園である。その間、隣人を愛し、人々に仕える保育園としてイエス・キリストの福音の種まきを担ってきた。
女性の社会進出に伴い待機児童が増加している昨今、2011年1月、名古屋市では待機児童解消対策として保育園の増設等を推進しており、当保育園に100人定員の増設要請があった。社会福祉法人 永信会(理事長・金照男長老)は名古屋市の要請に基づき、13年前運動場として与えられた501㎡の土地に4階建ての新園舎の建設を理事会で承認。本年1月8日、起工式。 そして、本年去る8月11日に竣工式を、礼拝をもって挙行することができた。
竣工式では、朴太元牧師(豊橋教会、特別養護老人ホーム永生苑豊橋苑長)の司式のもと、『あなたがたが食べさせなさい』(マタイ福音書14:13~21)との金性済牧師(名古屋教会、特別養護老人ホーム永生苑名古屋苑長)の説教の後、名古屋市子ども青年局保育企画室主幹、忠平守氏ほか来賓祝辞があり、厳粛な内に竣工式式典が進行された。第二部は朴洋子長老(名古屋教会、永信保育園園長)の司会のもと、愛餐会がもたれ、年長児が歌う「きみは愛されるために生まれた」の賛美に会場から感動の声の上がる一幕もあった。朴洋子園長によって、この新たな出発に至るこれまでの歴史において、名古屋教会の信徒の祈りに支えられたこと、そして何よりも神様の導きによって今日あることの感謝が述べられ、和やかな歓談ののち、恵みの内に閉会となった。(文責・朴洋子)