全国教会女性連合会が主催する第13回聖書セミナーが、2月7日(火)~8日(水)在日大韓基督教会名古屋教会にて開催された。主題:「聖書と私たちの暮らし」副題:「原発について、聖書からのアドバイス」とし、講師に内藤新吾先生(ルーテル稔台教会牧師)をお招きし、学びの時をもった。私たちキリスト者は、3.11フクシマ原発事故をどのように受けとめるべきなのか? フクシマで、一体何が起きているのか? 地震大国といわれる日本は、なぜ54基もの原発を保有しているのか? そんな疑問を払拭すべく、次々と事実が赤裸々に語られた。原子炉の安全性に欠ける構造、嘘だらけの情報、弱者を利用した汚い手口など。原発問題の根っこにある差別の構造は、戦後の日本で解決されていない多くの問題と、全く同じ体質のものである事を再認識した。その後、8グループの分団に分かれて、講演を通じて学んだことを分かち合った。活発な意見が飛びかう中、“私たちはどうすればいいのか?”という問いに、内藤先生が聖書を通じてアドバイスされたことは「知る力と見抜く力とを身につけて、あなたがたの愛がますます豊かになり、本当に重要なことを見分けられるように。」フィリピ1章9、10節、4章12節より、本当に重要なことは、隣人の命と、人権、地球の環境と平和が守られることであることを教えられた。
そのためには、知り得た事実を身近な人に伝えることだ、と。これなら私にでもできる!
NO MORE 原発! 脱原発! いのちを守るために声をあげること。勇気が与えられ、感謝すべき時間となった。
プログラムにおいては、金必順牧師(全国女性会総務)「人生をあきらえることなどできません」という題目で開会礼拝のメッセージがあり、兼松峰代(名古屋教会)、金英淑財政局長(大阪教会)2名による、震災ボランティから見えてきた事について発題があった。夕食後の交流会では、それぞれの地方会の報告を併せ、ひとりひとりが顔の見える楽しい交わりの時をもった後、沈貞児副会計の証し、李炫知西部地方会長による、とりなしの祈りで晩祷を終えた。翌朝の祈祷会では、2011年度の全国女性会の奨学生である李公珩神学生の証があり、神学生のために祈り続ける大切さを思った。セミナー最後には、名古屋教会金性済牧師「人間創造の意味をふりかえる」という題目で閉会礼拝のメッセージがなされた後、会を終えた。
今年も多くの教会女性(88名)たちが一同に集い、み言葉によって、明日を生きる知恵が与えられたことを深く感謝するものである。(報告者:金惠玉書記)