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総会のお知らせ

<第10回WCC釜山総会報告> 1

掲載日 : [14-02-11]   照会数 : 5017










いのちの神よ、私たちを正義と平和へと導いてください
<第10回 WCC釜山総会 参加報告>

全く予定していなかったWCC第10回釜山総会への出席を命じられたのが、去年の10月の半ば過ぎ、開催が2週間後に迫った時点のことだった。東アジアでの初めての総会、しかも祖国である韓国での開催ということで、WCC総会への出席に興味がなかったと言えば嘘だが、今後数十年にわたって世界のエキュメニカル運動の指針となり、神学的な論議に引用され続けるような大イベントなど、自分とは遠い世界のことであると割り切っていた。滑り込みセーフで代議員の変更手続きを終えて向かった釜山のBEXCOで、会場の正面に英語、フランス語、スペイン語、韓国語など各国の言葉で書かれた「いのちの神よ、私たちを正義と平和へと導いてください」という主題が印刷された巨大ないくつもの旗がはためくのを見たとき「ああ、ひとつの神のもとに、本当に全世界から主の民が集められたのだな」という感激に、視界が涙で曇った。
残念ながら飛行機の関係で開会礼拝は逃してしまったが、初日午後の開会式で披露された韓国教会によるプレゼンテーションは、圧巻であった。北米教会による宣教から平壌大復興、日帝植民地時代と3・1独立運動、朝鮮戦争、そして戦後の教会成長の歩みが、映像と音声、音楽と舞踊など、あらゆる視聴覚的な方法をもって、民族文化の色彩たっぷりに表現された、実に見事な作品だった。在日コリアンではあるけれども、自分もそこに謳われている韓国キリスト教の系譜に連なっているまた一人であることに感激を覚えながら、これほど大がかりな舞台を準備することを可能にする韓国教会の底力を感じた。開会式だけではなく、総会の運営全般にわたって、韓国教会のホストとしての気合いの入りようがひしひしと伝わってきた。会場の巨大さや準備の用意周到さ、動員されたスタッフの数、参加者へのきめ細やかな配慮など、これまでのWCC総会のレベルを一段引き上げた、との評価も聞かれるほどだった。

全世界のキリスト教関連団体の展示場であるMadangには、全国教会女性連合会がブースを出し、活動の紹介と展示を行っていた。朴栄子総務がプレゼンテーションを行う間、ブースには趙重來総会長、金柄鎬総幹事をはじめとして、在日大韓所属の参加者や、在日大韓ゆかりの方々(楊炯春牧師、鄭淑子牧師など)が30人ほど集まり、賑わった。これほど多くの在日大韓関係者にWCC総会会場で出会えたことに感激しながら、これも釜山開催のWCC総会ならではであると思った。(次号に続く)
(報告:許伯基牧師、つくば東京教会/総会事務局幹事)


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