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総会のお知らせ

オラフ・トヴェイトWCC総幹事が来日

掲載日 : [14-12-11]   照会数 : 2761







オラフ・トヴェイトWCC総幹事が来日
KCCJも加盟教団としてもてなし役を担う
 
12月3日から10日にかけて、世界教会協議会(WCC)の総幹事であるオラフ・フィクセ・トヴェイト牧師が、アンナ夫人とWCCスタッフの金東聖牧師を伴って日本を訪れた。これは8月に予定されていたが本人の体調のために取りやめになった訪日を、3日〜6日に在日本韓国YMCAで開催される「宗教者9条世界会議」への参加も兼ねて再び設定したものである。
 
これによって、8月の張裳WCCアジア議長の訪日に続き、1年に2度目のWCC代表者の訪日となり、これは極めて異例なことである。その陰には、右傾化と再軍備化、9条改憲、靖国問題とアジア諸国との葛藤、原発推進路線の保持など、世界的に見て非常に危うい路線を突っ走る安倍政権に対し、世界のキリスト者が深刻な憂慮を抱いている、というメッセージが込められている。WCCの現職総幹事が日本を訪れるのは、実に15年ぶりのことである。
 
トヴェイト総幹事は会議中に持たれた自身の講演の中で、憲法9条を「採石場で削り出され、一部には美しい彫刻が刻まれているが、一方は荒削りのまま横たわっている未完成の柱」に例え、「憲法9条は破壊的な戦争の後に成し遂げられた建設的な成果で、美しく刻まれてはいるが、まだ作業が終了していない。実際に平和を築き、それを世界の柱として立てるという作業は、これからも継続されなければならない」と説いた。
 
また記者会見の中で「正義と平和を体現する国として、日本とその国民は大きな可能性を持っている。しかし、その役割や機会が実現しないかも知れないという憂慮も、一方にある。だからこの日本にある教会に対して言いたい。この国はあなたがたの声を必要としている。正義と平和を指し示し、主に向かって進む正しい方向を指し示す責務を、あなたがた日本の教会は負っている。だから、日本の教会は小さいかも知れないが、その役割は非常に重要だ」という力強いメッセージを、日本にある諸教会に伝えた。
 
トヴェイト総幹事とその一行は滞在期間中、京都と仙台を訪れた。京都では礼拝説教や講演、また関西のエキュメニカル・ネットワークが催したレセプションに出席、仙台では被災地の様子を視察、福島の原発被災者の話を聞く機会を持った。
 
京都においては京都教会の兪正根長老と林明基牧師がもてなし役を買って出て、KCCJや京都教会の歴史をプレゼンテーションしつつ、京都教会女性会の手作りの昼食をふるまった。

また東京では帰国前日の12月9日に、金性済副総会長、金柄鎬総幹事が一行と青山外苑にて昼食を共にし、ヘイトスピーチを初めとする日本社会のマイノリティ状況を説明し、11月に開催予定の第3回「マイノリティ問題と宣教戦略」国際会議への協力を要請する機会を得た。
 
(報告:許伯基)


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